お悩み別事例
常にお金の不安がつきまとい夜も眠れない
経営者から「常にお金の不安がつきまとい夜も眠れない。お金の不安から解放されたい」と相談をいただいた。まずは決算書分析で実態を知ることからサポートをスタートすることになった。
ご支援の成果
現状を知ること、決算書を理解することで、実態が明らかになり、やるべき事が明確になった。従業員は数字に対する知識も深め、営業活動も積極的に行うようになった。
- 業種
- 運送業
- 従業員規模
- 50人~100人
- 取り組み概要
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- 10期分の決算書分析
- 利益を生み出していない資産の洗い出しおよび売却
- 従業員への財務レクチャー実施
- 財務状況に相応しい給与水準への改正
- 債務超過解消に向けた5ヵ年経営計画の立案
お悩みごとの詳細
債務超過の危機。「なぜかお金がなくなっていく。」
クライアント企業の給与面の相談をされていた社労士様よりご紹介いただき、社長と面談を開始しました。
ご紹介いただいた当初、社長はストレスによる胃潰瘍で入院中でした。そんな中での初回面談で、「常にお金の不安がつきまとい、夜も眠れない」状況であることを打ち明けられたのです。
決算書を拝見したときは既に債務超過に陥っており、倒産リスクもある危機的状況であるということ。無計画に銀行から借入をした結果、毎月の返済金額が大きくなったことが財務状況を悪化させている原因の一つでした。
社長は数字に疎く、お金の管理は身近な専務に丸投げしている状態でした。決算書が読めない社長にとっては「お金が出ていく」原因がどこにあるのかさえも気づけなかったのです。
財務状況が把握できていない中で、給与の引き上げまで実行してしまい、更なる財務の圧迫を招いていました。
取り組みの詳細
「数字を読む力」を身に着け、経営計画を自分事化。
まずは10期分の決算書を分析し、正確に財務状況を把握するところからスタート。
同時に、社長や従業員に対して、決算書含む「数字の読み方」についてレクチャーを実施しました。「原価」や「粗利益」といった用語の説明から始め、財務諸表の見方の解説や、「一つの配送でどれだけのコストと利益が発生するのか」を一緒に計算をしてみるワークも取り入れました。
一方で、決算書分析の結果、「利益を生み出していない資産」が存在することが判明。早速、社長へそれらの売却を提案しました。当初、社長は抵抗感を示しましたが、従業員自ら「ここは踏ん張りどころですよ」と社長を説得。財務の知識を深めた上で活用されていない資産を売却する方向に決まりました。
次に、財務状況に相応しい給与水準に改正することに踏み切りました。外部の弁護士にも協力をしていただきながら、改正を実行していきました。
最後に、債務超過解消に向けた5ヵ年の経営計画を立案しました。具体的には、まず債務超過を解消するにあたって、必要な当期純利益を営業日単位で算出しました。その後、その利益をどのように捻出するか従業員と一丸になって検討し、計画に落とし込みました。策定した経営計画をもとに銀行へ同行し、財務を圧迫させていた借入の整理を進めました。
成果の詳細
債務超過解消に向けて、従業員が率先して「稼ぐ」組織風土へ。
社長と従業員が決算書を読む力を身に着け、財務状況を把握した上で、何をすべきか考えることができるようになりました。結果、従業員はこれまで消極的だった営業活動を積極的に行うように。例えば、自社の強みである運搬時の「顧客対応の細やかさ」を売りに、運賃の引き上げと運搬頻度の向上を実現しました。
加えて、遊休資産の売却や借入の整理、給与改定を実施することで、バランスシート及びキャッシュフローの健全化も進み、債務超過の解消に向けた土台が整いました。